2023.07.24.

体験入学

第4回
体験入学レポート

早いもので第4回目を迎えることとなった今回の体験入学。今日、梅雨明け宣言が出た関東地方は、梅雨時独特のミストサウナの中にいるような、じめっとした不快感が少しだけ和らいだように感じられました。
今回の体験入学で調理科は夏といえばカレー、カレーといえば夏というぐらい、相思相愛?の関係にある夏にぴったりのメニュー、カレーを作ります。

情報メディア科は、プロ御用達のアプリIllustratorを使って、世界に一つオリジナルのアイコン作りにチャレンジです。

参加者の中学生と保護者の皆さんを二階の受付にご案内する在校生は、今年4月に野田横に入学してきた、ぴっかぴかの一年生。
つい数ヶ月前まで今日の参加者の皆さんと同じ中学生だったんですよね。でもコックコートも様になってますし、「おはようございます!」と元気な声でお迎えするその姿勢と、とびきりの笑顔。とっても素敵でしたよ、お迎えする気持ちが前面に出ていました。

 

調理高等科

参加者の中学生の皆さんは、二階で受付を終えた後、調理科の皆さんだけコックコートに着替えてもらいます。
実習体験に入る前、はじめに学校説明会、そして入試と学費の説明をさせていただくのは、いつもの流れ。その後校長の挨拶がありました。

なんでもそうでしょうが、やはり予告実現が大切です。
こんな内容ですよ、と概要を説明し、おおまかに理解していただき、その後、実際に体験してみることで、納得していただくことです。
そんな意味で説明会は大切なんです。

 

参加してくれた中学生の皆さんの調理のお助けマン&ウーマン。
そんな在校生を「野田横アベンジャーズ」と呼んでます。

学校が好きで、クラスメイトが好きで、料理が好きな彼ら彼女らは、来年度自分たちの可愛い後輩になるであろう中学生にも、調理の楽しさ、学校の楽しさを伝えるべく、優しく精一杯のフォローをします。

今回の自己紹介では、学年と名前、出身校と、この夏休みにやりたいことを発表しました。
クラッシックバレーの発表会!全国高等専修学校体育大会でのバレーボールを頑張りたい!スイーツ甲子園東日本大会で頑張る!バイトに勤しむ!
様々な予定や決意表明がありました。

 

調理科の今回のメニューは「キーマカレー」
師範がデモンストレーションを見せる中、参加者の中学生が食い入るように見ているその後ろで、野田横アベンジャーズも、しっかりメモを取りながらの見学です。

そのメモは参加した中学生の質問に即応できるように書き込んだものであることは、明白です。
今回も頼んだよ!野田横アベンジャーズの面々!

 

デモの段階からカルダモン、クミン、シナモンなどのエスニックな食欲をそそる香りが、調理実習室に充満する中、実習が始まりました。
最初に取りかかったのは玉ねぎのみじん切り。多分、普段自宅でやってるそれとは違う、プロ仕様での切り方に悪戦苦闘してる参加者もいましたが、野田横アベンジャーズの強烈なフォローの風で、皆さんそこそこ同じ大きさの細かさに落ち着いたようです。

その後はひたすら焦げないように炒める。この作業、単調そうですが実は結構難しい。焦がさず玉ねぎの水分を飛ばし切るって、見た目ほど簡単ではないのですよ。

 

今回も野田横シスターズが生まれたようです。丁寧に、そして上手に玉ねぎを炒めていた○○さん、早速、野田横アベンジャーズ、2年の田口さんと姉妹のようになってましたね。
その素敵な記念をパシャ!

それと野田横もインターナショナルになってきました!
山田くんは、素敵でとっても仲良しなお母さんと一緒に出演?です。山田くん、来年は野田横に来て、本場のシュラスコを作って見せてくださいね!

ブログへの写真掲載を快諾してくれた山田君とお母さん、Obrigado!

 

玉ねぎと肉とスープが、複雑なスパイスと混じり合い仕上げに入りました。この香りがなんともたまらなく食欲を刺激します。
味見をして合格が出た段階で、とろみのコンスターチを入れていい感じのキーマカレーに仕上げます。

 

慣れてないとなかなかできない卵黄だけの取り出し。
「黄身だけ取り出さないと君のぶんだけないよー!」というなかなかエッジの効いた、オヤ○ジャグも師範の口から飛び出し、キーマカレーは綺麗に、美味しそうに仕上がりました^ ^

香りも味のうちという言葉を、地でいくようなスパイシーなキーマカレーは、美味しさ保障付き。
食べてる中学生の顔を見ているとわかります。

もう夏休み。いつもあなたたちを温かく見守ってくれてる家族の皆さんに、自宅のキッチンで夏にぴったりのこのメニューを、是非作ってあげてくださいね。

 

情報メディア高等科

学校説明、入試説明、学費説明は各々、副校長、広報担当者、事務担当者が、分かり易いスライドショーを使って丁寧に説明しました。
ここで大まかに野田横について知っていただくことは、予告実現の入り口であり、とても重要であることは調理科で話したことと同じですね。

調理と情報では科の違いは勿論、それに沿って入学時に揃えるものにも違いが生じますので、調理科と情報メディア科を分けて説明させていただいています。

 

AdobeのIllustratorはグラフィックを作る際のアプリケーションとしては、プロ御用達のツールです。いろんなことが出来過ぎちゃう、そんなハイパーなアプリを使うわけですから、いくら入り口、いろはのいの字を教えますといっても結構難しい。

そこで登場、野田横アベンジャーズの面々!

 

合計4人のアベンジャーズに講師も加わって、野田横の得意技、分厚いフォローで少しハードルの高いIllustratorを、参加者の中学生の皆さんと二人三脚で克服していきました。
この様子を共にご覧になっていた保護者の皆さんも、そのフォローの力には安心していただけたのではないでしょうか。

出来上がった作品はサーバにアップして、QRコードでアクセスして閲覧でもダウンロードでも出来るようにしました。
これも時代ですね、印刷物を渡されるよりも、そっちの方が今の中学生には馴染みがあるし便利なのです。

野田横キャラクターのノンちゃんとヨコくん。
このキャラクターは、野田横に入学するとあずさ第一高等学校にも同時に入学となるのですが、そのあずさ第一高等学校の卒業生が描いてくれたものなのです。
作者の彼は、あずさのアニメまんがコースという、普通の授業以外のオリジナルコースという課外授業で腕を上げ、卒業後は専門学校でさらに腕を磨き、現在もこの手の仕事についています。

課外授業でここまで腕を上げることが出来るのですから、普通の授業の一環としてイラストレーションを学べる野田横の情報メディア科であればよりよい環境といえ、勿論個人差はありますが、より一層の飛躍が期待できるでしょう。

 

大切なのは「素直」な心

調理科、情報メディア科の体験入学に参加していただいた中学生の皆さん、思うようなキーマカレーは出来ましたか?イメージしたアイコンは完成しましたか?
講師や野田横アベンジャーズの在校生のアドバイスを、素直にきけましたか?

「素直な心を持ちましょう!」
こんなことを小学生の頃、先生から言われてことがあるような気がします。ですから、素直というのは幼少期に求められるもので、大人になったら、そんなこと言ってられないと思ってました。

ところが、今で言えば中学校しか卒業していないのに、一代で日本を代表する家電メーカーを作り上げ、経営の神様と呼ばれた松下電器、現在のパナソニックの創業者 松下幸之助は言っています。
一番大切なのは素直な心」と。

では素直な心とはどんな心なのかを考えてみます。
とかく人は自分の経験に照らし合わせて物事を判断します。でも自分が何から何まで全てを経験してはいません。人はとかく未経験のことに尻込みし、疑い深くなりがちです。

そこを越えるために、物事の見方を「そんなバカな!」から「もしかしたら。。」に変えてみることです。
そのうえで、今一度自分で、調べる、確認するを行うのです。そんなバカな!で切り捨てると、とても重要で大切な情報を、そしてチャンスを自ら捨ててることになるのです。


チャンスに出会わない人間は一人もいない
それをチャンスにできなかっただけである   by アンドリュー・カーネギ

幾つになっても、素直な心を持ちましょう。